Baseは、標準ではデータベースにRDBMSであるHSQLDBを使用する設定になっています。
HSQLDBは、手軽で便利なのですが、Javaの実行環境で動くため、ちょっと動作が遅いです。
同じデータ量で、AccessとBaseのスピードを比較すると、違いがよくわかります。
でも大丈夫です。
実はBaseは、他のデータベースを使うことも可能だからです。
もっと速く処理したい場合は、OracleやMySQL、PostgreSQLなど、より本格的なデータベースも利用できます。
つまりBaseは、単にデータベースソフトというだけではなく、
他のデータベースの「フロントエンド」となり、ユーザー側のシステムを開発したり、
データベースを管理する総合的なツールと考えたほうが良いでしょう。
もちろんクエリーや、フォーム、レポートも作成できます。
プログラミングも可能です。
またプラグインを使えば、Baseの機能を拡張することもできます。
それらが全て無償で利用できるのですから、便利な時代になったものです。
Baseで利用できるデータベースの一部を掲載します。
・標準で使用できるデータベース
HSQLDB、Access、dBase、Calc、Excel、テキストファイルなど。
・機能を拡張すると使用できるデータベース
Oracle、MySQL、PostgreSQL、Firebirdなど
【補足】
システム開発で言う「フロントエンド」(front end)とは、ユーザーが扱う画面のことです。
つまりユーザーインターフェースと同じ意味で使っています。
入力したり、検索したりするフォーム、表示するレポートなどが、フロントエンドになります。
逆にユーザーが意識しなくても、裏側で働いているデータベースなどの仕組みは、バックエンドと言います。