プログラミング言語もデータベースも、選択肢がたくさんあります。
「何で作ると良いか?」は、それぞれの状況により異なります。
開発者のスキルやシステムの規模も、選択する際の判断材料です。
例えば、一般的に業務系システム開発で用いられるプログラミング言語には、
VB.net、VB、VBA、Java、C++、C♯などがあります。
Web系のシステムなら、PHP、Ruby、Python、Perl、サーバーサイドJavaなどでしょうか。
データベースとしては、Access、MySQL、Oracle、PostgreSQLなど、リレーショナル型データベースがよく使われます。
小規模の業務系システムなら、Microsoft社のAccessで十分な機能があります。
Accessは、単独でも使えるし、他のデータベースのフロントエンドとしても使えます。
それにVBAというプログラミング言語が使えるVBE(統合開発環境)が、最初から使えるようになっています。
したがってAccessは、初心者には一番おすすめのデータベース管理システムです。
またAccessに近い、OpenOffice.org Baseなどもあります。
Baseなら、オープンソースなので、誰でも無料で最新版が利用できます。
Baseは、アプリケーションソフトを購入する予算が無い、開発コストを削減したい場合におすすめです。
アップル社のMacファンなら、FileMakerがお馴染みですね。
ただし、業務系システムが本格的になり、大規模、情報量が多い、ユーザーが多数、セキュリティー問題、バックアップが必要など、条件がいろいろ増えてくると、
AccessやFileMakerなどでは、ちょっと無理が出てきます。
そうなると、MySQL、Oracle、PostgreSQLなど、より本格的なデータベース管理システム(RDBMS)の出番です。
Oracleは、商用データベースとして有名です。信頼性や実績なら抜群です。
MySQLは、条件付で無料で使えます。
PostgreSQLは、オープンソースで、無料で利用できます。
一般的には、これらのプログラミング言語やデータベースを組み合わせて、業務系システム開発を行なうことになります。
どの組み合わせが最適かは、ケースバイケースということになります。
この講座では、プログラミングやデータベースの初心者を対象としているため、
無料で使えて、すぐにプログラミングもできる OpenOffice.org Base を使うことにしました。